団体信用生命保険に未加入で残った住宅ローン
両親と一緒に実家に住んでいたMさん。相次いで両親が亡くなりました。残っていたお父様名義の住宅ローンですが、持病持ちで、団体信用生命保険に加入が出来ず、住宅ローンが残ってしまいます。そこで、Mさんがローンを引継ぎ、実家に一人で住んでいました。
無理のあるローンの支払い
元々、お父様とMさんの合わせた収入をもとに住宅ローンを組んでいた為、Mさんお一人で支払っていく事に、無理がありました。さらに、景気の低迷から、Mさん自身の収入もさらに減り、住宅ローンの支払いを継続することが難しくなりました。
相続が終わっていない実家
当社へ相談に来られて時点で、すでに滞納が長期化しており、金融機関からは代位弁済の通知が届いている状態でした。すぐにでも金融機関と任意売却の交渉に入りたいところでしたが、Mさんの実家の登記名義人が、亡くなったお父様のままだった為、相続の手続きから始めていく必要がありました。
相続放棄後、任意売却
相続人はMさんとその他に、弟様と妹様がおられます。通常はこの3人に実家の相続をするのですが、このまま相続をすると、弟様と妹様にも、任意売却後の債務の負担が、発生する可能性が出てきます。そこで、お二人には事情を説明し、相続放棄をして頂くこととしました。そして、Mさんのみを相続人とした相続登記の申請を行い、手続きは完了しました。そして、販売開始後、約3ヶ月程度で買主が見つかり、無事に任意売却を終えることが出来ました。