住宅ローン等の借入金が返済できなくなった場合、売却後も住宅ローンが残ってしまう不動産を金融機関の合意を得て売却する方法です。
任意売却(にんいばいきゃく)
銀行で住宅ローンを借りると、当然その担保として、不動産に「(根)抵当権」を登記します。これは住宅ローンの滞納が起こった時に、法的に債権を回収する為の準備です。一定の期間滞納が起こると、銀行は担保不動産を「競売」の申し立てを裁判所に行います。銀行は、競売で、貸したお金を全額回収できればいいのですが、中々そういうわけにはいきません。対象不動産が、地域の相場で競落されればいいのですが、競売の場合、一般的に相場の60%~70%で競落される事がほとんどです。少しでも多く回収したい銀行と、少しでも多く返済したい債務者が、法律家や専門の不動産業者を介して話し合いをし、銀行の合意を得て、売却する事を「任意売却」と言います。競売は、債務者にとっても銀行にとっても最善策ではないのです。