ローン残高が不動産の時価を上回っていて、その物件を売却してもローンを完済できない状態のことです。
オーバーローン
個人で住宅ローンを借りる場合、借り入れしたい金額と、購入する不動産の担保価値が釣り合っているといいのですが、ほとんどの場合、担保価値よりも借入金額の方が大きくなってしまっています。この状態を「オーバーローン」と言います。では、売却しようとしたときはどうなるのか?当然、売却しようにも、借り入れ金額より低い金額でしか売却できないわけですから、銀行は抵当権登記を外しません。足りない分を現金で用意する事になります。都心部の限られた地域の不動産は、借りた金額より高く売れる場合がありますが、日本の住宅地のほとんどで、この「オーバーローン」状態である事が実情です。それでも売却やむなしとなった場合は、競売か任意売却ということになっていきます。今でこそ「任意売却」という方法が認知されて来ていますが、昔は競売になって、手立てがわからなかった人がほとんどでした。