①奥様の夢であった住宅を購入・・・・・
大阪府東大阪市にお住まいのF様は、同市内で奥様と二人三脚で飲食店を経営されています。F様、奥様の感じの良い人柄に惹かれてお店は大繫盛、売上げも良かったので経営は成り立っていました。奥様の夢は、自分たちの家を持つことでした。その夢を叶えるためにF様と奥様は、子育てもしながら必死でお店を切り盛りし、10年前に新築の戸建てを購入されました。その後も売上げを下げずに頑張っておられ、奥様と二人三脚で住宅ローンを順調に返済しながら子育てに奮闘、幸せな生活を送られていました。
②終わらないコロナの影響でお店の売上げが低迷・・・・・
お店も大繁盛、子どもにも恵まれ、自宅まで購入し、幸せなF様の家庭に思わぬ悲劇が襲いました。それは、新型コロナウイルスの影響でお店の営業時間は短縮され、酒類の提供ができない等でお客様が大幅に減り、お店の売上げが徐々に低迷していったことです。この状況が続けば、お客様は更に遠のいていき、コロナが終息しても戻ってこない不安もありました。補助金等はありましたが、申請しても直ぐにもらえない、もらえる補助金等では始めた当初の売上げは確保できない上に、お店を閉めないといけない、生活ができない状況までにF様は追い詰められました。
③資金繰りができない、銀行から代位弁済通知が届く・・・・・
お店の経費も確保しないといけない、住宅ローンの支払いもしないといけないF様は、資金繰りがままならず、とうとう支払いが出来なくなり、滞納期間は6カ月となりました。6カ月以上ローンを滞納されていたF様は、銀行から住宅ローン滞納にともなう保証会社への代位弁済通知が届きました。一括で住宅ローンの返済を求めると記載されていました。何とかしてローンの支払いをして家を守りたいF様でしたが、どうすることもできない状況でした。
④解決に向けて、お店を続けるために・・・・・
F様は、家を守りたいとは別にお店を続けたいという希望を持たれていました。知人から任意売却という方法があることを知られ、任意売却無料相談窓口へお問い合わせを頂きました。早速、私たちはF様、奥様と面談をさせて頂き、現在の状況のヒアリング、任売売却について説明をさせて頂きました。今は家を守ることはできないが、お店はお客様がいる限り続けたいというF様は、自身のご両親にご相談をされることを決意。その結果、落ち着くまでご両親が援助してくれることになりました。そして、売却後、住宅ローンが残ったとしても無理なく支払いながら通常の生活ができる可能性があるとわかったF様は任意売却を進めることにされました。
⑤任意売却に向けて・・・・・
私たちは、F様が任売売却を希望されていることを債権者にお伝えし、物件の査定に取り掛かりました。F様、奥様には、お店をやりながら、F様の実家に引越しをすること、新しい生活に向けての準備を少しずつして頂きました。F様のご自宅は、築年数にすると比較的きれいであり、交通の利便性が良いこともあり、購入希望者が現れ売却することができました。
⑥その後・・・・・
任意売却後、F様ご一家は、F様のご実家に引越しをされお店を続けておられます。ご両親に頼りたくなかったF様でしたが、ご両親にとっては、F様が頼ってきてくれたこと、何より孫と暮らせることが嬉しかったそうです。コロナの中でもお店を守り続けているF様は、いつか子どものために家を購入してあげたいという新たな夢に向けて頑張っておられます。