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収益区分マンション、取得した時から収支が赤字 東京都港区Kさん

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営業の電話がきっかけ

東京都港区にお住まいのKさん、仕事先にかかってきた一本の営業電話がきっかでした。当時、Kさんの周囲では投資話が盛んにおこなわれ、同僚の中にも投資用のマンションを買った人が数名おられたようです。電話をかけてきた営業マンからは、「節税効果が見込めます」・「家賃保証付きで空室のリスクゼロ」・「頭金ナシで買えます」どれもいわゆる営業トークなのですが、Kさんにとっては魅力的なフレーズだったそうです。

頭金ゼロが決め手でした

電話をかけてきた営業マンと後日、会社の近くのカフェで待ち合わせ、詳細を聞くことになりました。やってきた営業マンは礼儀正しく、説明も丁寧。聞けば、Kさんの同僚も担当していたようで、信頼が持てます。これまで、投資に興味がありましたが、預貯金がなく、投資に取り組めなかったKさんにとって、頭金がゼロでマンションを買えるこの話に、断る理由はありませんでした。物件購入の申込書と金融機関のローン申込書をその場で記入されました。そして、約1週間後、担当の営業マンより、ローンの承認がおりたと連絡が入りました。

ローン承認が出たその週末には、不動産会社にて売買契約を締結。翌月の月末には決済(物件引渡)。これで晴れて投資家の仲間入りをしたKさん。投資について、遅れをとっていた同僚に追いつくことができて、満足されました。しかし、この2ヶ月後、マンションの購入を後悔することになるのです。

管理会社からの電話

物件を購入してから2カ月後、管理会社から督促の電話が入りました。残高不足で、マンションの管理費・修繕積立金の引き落としが出来なかったとのことでした。不思議に思ったKさんは、通帳を確認。しかし、契約の通りの家賃が振込されています。分けが分からず、担当の営業マンに電話をすると、「契約時に説明をした通り、なにも間違っていない」の回答。不安になりながら、自宅で契約書類に目を通したところ、契約家賃とローン返済額がほぼ同じ。管理費・修繕積立金は、実費の計算になります。驚いたKさんは、再度、担当営業マンに連絡をとりますが、「契約時に説明した通り。マイナス分で節税も見込めますよ」

将来の不安から売却を決断するも…

マンションの購入後、節税効果を確認するもほとんど効果もなく、実費負担があり、毎月赤字。購入した時点で赤字が確定しているマンションを所有している意味はなく、すぐに売却を決断されました。数社の不動産会社に売却査定を依頼されましたが、提示された価格はKさんをさらに追い詰めるものでした。全ての不動産会社が提示してきた査定価格は、ローン残高を大きく下回る価格でした。詳しく説明を聞くと、Kさんが購入した価格は、相場価格から大きく離れており、通常では売却できる価格ではなかったのです。

投資マンショントラブルの当事者

ネットで投資マンションのトラブルについて調べてみると、自身と同じようなケースの記事が多数あり、心底、落ち込んだそうです。そんな時に、ネット記事で当社をお知りになり、ご相談を頂きました。

Kさんのケースは、もっとも多いケースです。売却するにしても容易に売却ができません。選択として任意売却に取り組むか、自己負担をし続けながら所有するかのどちらかです。任意売却にはデメリットもあります。しかし、Kさんは任意売却を選択されました。

債権者交渉後、任意売却へ

任意売却の依頼を受け、債権者と任意売却の交渉に入りました。数カ月、時間がかかりましたが、価格設定が完了し、任意売却スタートです。当社には、投資用物件の任意売却の実績があります。物件を検討して頂ける顧客も数多くおられます。その中から、数組の顧客へお声がけしたところ、無事に成約となりました。

任意売却後のKさん

無事に任意売却ができました。ですが、残った残債はこれから返済していく必要があります。Kさんは現在も残債を少しづつ返済し続けておられます。「返済は大変だけど、あの物件を所有する不安がなくなって良かった。二度と、投資の話には関わらないよ」と苦笑いをされていました。