突然のリストラ、親の介護で生活が苦しい・・・・
①長年勤めていた会社からのリストラ、さらに親の介護・・・・
奈良市内の会社に長年にわたり勤められていたO様は、コロナの影響により勤め先の会社の業績が悪化し、収入が激減していきました。ある日のこと、リストラの対象者の通知で自身がクビの対象であることを突然会社から知らされました。また、O様は、ここ数年働きながら親の介護もされておられ思うように働くことが出来なかったそうです。会社をリストラされたO様は、再就職するにも介護が忙しく出来ない状況で、暫くの間はアルバイトで何とか生活をしていたそうです。生活費も苦しい中、同居しているご両親がほぼ同時に骨折や病気になり度重なる出費が続き、アルバイトと年金だけでは生活ができなくなり、住宅ローンや税金の滞納が続いてしまったとの事です。
②税金の滞納による差押え、競売開始決定通知が届く・・・・
住宅ローン、税金の滞納が続いてしまっていたO様は、裁判所から競売開始の通知が届き、税金の滞納による差押えもあり、どうしたらいいのかわからない状態で「任意売却無料相談窓口」へご相談を頂きました。住宅ローンは6カ月以上滞納されており、税金の滞納額もそこそこありましたので早急に対応する必要がありました。
③差押え解除、債権者等への交渉・・・・
競売開始の通知が届いた案件は、より早急な対応が求められます。O様と面談後、私たちは、O様が住民税、固定資産税等を滞納されていたので、先ずは差押え解除が先決ではありましたが、住宅ローンの滞納も既に6カ月以上経過していたため、市役所、税務署、債権者等への交渉に取りかかり、何とか任意売却に応じて頂けるよう交渉をしていきました。
④債権者への交渉、売却が難航・・・・
債権者との交渉は難航しました。少しでも高く売却して欲しいという債権者の意向は十分理解できるのですが、近隣相場より高い価格で設定してきました。当然のこと物件の問い合わせは少なく物件の売却も難航でした。早急に売却をするためには債権者に粘り強く交渉し値段を頑張って下げてもらうしかありません。そうしてようやく長い価格交渉が実を結び、値段が下がりました
⑤両親のお住まい、買主様のご理解・・・・
ご自宅を手放さなければならないO様に問題がもう一つありました。それは、介護を必要とするご両親のお住まいの確保です。O様のご両親は、これ以上O様に迷惑をかけられないという思いから老人ホームへの入所を希望されていました。老人ホームの空きがなかなか無く入所先を見つけることが難航しました。ご自宅は、競売入札前に契約する事ができたのですが、ご両親の行き先が決まらないとお引越しが出来ない状況でした。買主様がご事情をご理解頂き引渡しを待って頂く事ができ、何とか入所先も見つける事が出来ました。
⑥任意売却後の生活
現在、O様は求職中ですが、ご両親が老人ホームに入所する事ができましたので時間の余裕ができ、就ける職種も広がり前向きになっておられます。O様の就職先が見つかる事を願っています。