突然の脳梗塞・・・
大阪府八尾市にお住まいされていたT様。自宅は住宅ローンを利用し、購入した八尾市内のマンションです。犬と猫をペットとし、快適にシングルライフを送っておられましたが、自宅で突然体調を崩し、倒れてしまいました。原因は脳梗塞。発見に少し時間がかかり、重度の後遺症が残ってしまいました。団体信用保険に入っておられましたが、T様の契約プランでは、保険金が下りませんでした。そんな状況では、仕事を続けることも出来ず、退職をされました。それから失業保険や貯蓄などで日々の生活を送っておられましたが、次第に住宅ローンの支払いが遅延し、最後には滞納を始めてしまいました。このままではとダメになると不安になられ、売却のご相談に当社までお問合せを頂きました。
住宅ローンの滞納、世話が出来ないペット
ご相談を頂いた段階では、住宅ローンの滞納は合計で2ヶ月分でした。この先、支払いを続けるは厳し収入状況です。また、犬とネコを飼っておられますが、体が不自由になってからは、ペットの世話が出来ず、室内状態が著しく悪化しております。これでは、せっかく内覧者が現れても、売れない状態です。まず、当社は住宅ローンやペットに関しての現状をT様ご実家に報告し、支援をお願いすることにしました。
実家を頼り、販売へこぎつける
T様のペットについては、ご実家のご近所の方に、引き取って頂けました。T様自身は、今後のこともあり、ご実家に引越しをされました。空家になったマンションには、すぐに業者のハウスクリーニングを入れ、いつでも内覧が出来る状態へとしました。このハウスクリーニングの費用ですが、金融機関と交渉し、任意売却が成立した際には、売買代金から販売経費として控除してもこととなりました。
任意売却の成立
販売開始後、比較的早い段階で買付が入り、無事に成約・引渡しとなりました。T様のマンションは八尾市内でも人気がある物件でした。売却金額から住宅ローンの残債とハウスクリーニング費、遅延損害金などを差し引くと全額の返済までには至りませんでしたが、金融機関が遅延損害金の一部を放棄してくれた為、全ての返済を完了することが出来ました。
売却後のT様ですが、再就職に向け、リハビリを頑張っておられるようです。