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住宅ローン返済期間中に定年退職 住宅ローン滞納 大阪府東大阪市S様

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定年予定の10年前に自宅を購入

念願の自宅を購入されたS様。定年退職予定の10年前に住宅ローンを組み、築15年の一戸建を購入。予定では住宅ローン完済時の年齢が75歳と多少の不安もあったものの、金利が安く、繰り上げ返済をし、出来るだけ返済期間を短縮する事を目標とされていました。また、同居しているS様の息子様からの援助も見込めるという事でご購入されました。

 

息子が突然実家を独立宣言

ご自宅を購入されてからの約7年の間、予定りの返済が出来ておられましたが、目標に掲げていた繰り上げ返済は思うようにはいきませんでした。というのも購入時すでに15年経過していた家には、様々な補修費が発生しており、その度に費用がかかり、繰り上げ返済用の資金が作れません。それでも、月々の支払いに困ることはなく、月日が経っていきましたが、突然、同居しているS様の息子様が実家からの独立を希望されました。理由は結婚相手からS様の自宅での同居を拒否され別世帯を持つからとの事。こんな理由では仕方がないとS様は息子様の独立を承諾をされました。

 

息子の独立・定年退職で収入が激減。足りない生活費を借入・・・

息子様が独立されてほどなくし、S様は定年退職を迎えます。勤め先では再雇用制度がり、S様は再雇用されましたが、収入は激減。S様は日中は再雇用先で働き、夕方からはアルバイト、S様の奥様もパートで収入を得ておられましたが、住宅ローンどころか日々の生活費にも困る日々が続きます。そして無理をしすぎたS様は体調を崩し、夕方からのアルバイトには出れなくなりました。とは言え、毎月決まった支払いがあるため、足りない生活費を様々な金融機関で借入を繰り返し、ついにどこの金融機関からも借入が出来ない状況へ陥りました。

 

金融機関からの督促・競売の通知

完全に生活が破綻してしましたS様には、あちこちの金融機関から督促の連絡が入ります。督促状が郵送で届いたり、電話による督促、もちろん訪問による督促もあります。金融機関からの督促に次第に心が病んでいき、ついに再雇用先での仕事も出来ない状態になられたころに、住宅ローンの借入先の金融機関より、競売開始決定の通知が届きました。競売の通知が届いたS様は驚かれ、当社へご相談に来られました。

 

競売を回避する任意売却

当社ではまず、借入金の精査から入りました。いくつもの金融機関からの借入があり、督促に精神的に追い込まれておられましたので、まずは当社提携の弁護士をご紹介し、その弁護士から各金融機関へ受任者通知を送って頂きました。こうすることによって、督促の連絡がなくなります。同時並行で住宅ローンの競売を回避すべく、金融機関と任売売却の交渉に入ります。今回の金融機関は任意売却へ理解があり、スムーズに任意売却を開始することができました。そして、販売開始後3週間で買手があらわれ、約2ヶ月で決済(引渡し)を完了することが出来ました。S様の自宅は駅からは遠いものの、生活には便利な立地だったため、ご近所にお住まいされている方が購入されました。

任意売却後のS様

任意売却後のS様ですが、まずは体調を回復することとし、役所で生活保護の申請をし、受理をされました。そして今は市内の市営住宅にお住まいされています。また、借入金ですが、住宅ローンも含めて、年齢や体調を考慮すると、返済見込みが立たないことから、自己破産をされる予定です。当社からご紹介した弁護士が現在その手続きに入っております。