東京都にお住いのK様は、以前滋賀に住んでいた際に購入したマンションを投資用として貸しておられましたが、周辺の賃貸用マンションの増加に伴って家賃が大幅に下落し、住宅ローンの返済額に満たない状態になっていました。借主が変わるごとに家賃の値下げが発生し、赤字幅が大きくなり、これ以上は返済を続けられないと考えて売却を決断されました。
当社にご相談いただいた段階でまだ1500万円以上のローンが残って降り、普通に売却しても200万円以上の残債が出てしまう状態でしたので、任意売却を進めることにしました。
しかし、問題なのが、その物件に住んでいる賃借人をどうするのか・・・。一般的には、賃借人が住んでいる不動産を、投資用物件のオーナーチェンジとして売却しようとすると、相場よりもかなり低い金額でしか売却が見込めません。
そこで、当社がその賃借人と連絡を取り、その賃借人にマンションを買い取っていただくか、引っ越し代をお渡ししてご退去していただくことはできないか交渉しました。
その結果、買い取った際の住宅ローンの毎月返済額が、今の賃料よりも安くなる見込みであったため、賃借人の方が購入に応じてくださいました。
結果として、相場に近い金額で任意売却することができ、残債も最小限に抑えることができました。その後、残った債務は月2万円の分割払いで債権者と合意し、無事に赤字の投資用不動産を手放すことができました。