①娘さんと住むためにマンションを購入・・・・・
大阪府豊中市で娘さんと二人暮らしをされたいたＳさんは、１０年以上前に旦那さんの浮気が原因で離婚され、女手一つで娘さんを育ててきました。娘さんが社会人となってある程度落ち着いた時期に、Ｓさんは娘さんと住むためのマンションを５０代の時に購入されました。しかし、マンションを購入時にＳさん一人では住宅ローンが組めず、娘さんを連帯保証人としたうえでローンを組まれていました。
②娘さんの結婚を機に、支払いが・・・・・
購入当時、娘さんの方は女手一つで育ててくれた母と住むために仕事をしながら、ローン、生活費の援助をする意向でした。なんとか、娘さんも仕事をしていたため、二人で生計を立てていましたが、３年前に娘さんが結婚をすることに・・・・・娘さんが結婚を機に家を出られることになり、Ｓさんは生活が苦しくローンを支払えない状況に陥ってしまいました。今後、ローンが支払えないことに不安を持ち、自宅の売却を考え始められました。
③娘さんに迷惑をかけずに自宅を売却をしたい・・・・・
自宅の売却を考えておられたＳさんは、連帯保証人である娘さんに迷惑をかけたくないと娘さんには連絡せず、生活費を切り詰めて生活をされていました。Ｓさんの方で、地元の不動産会社数社に自宅売却の査定依頼をされましたが、不動産会社が提示してくる査定価格は、住宅ローン残高のおよそ半分でした。査定をしてくれた不動産会社に売却の方法はないかの相談をされましたが、ローン残高に足りない資金は自己資金を入れるしかないとの返答・・・・・生活が苦しくローンを支払えない状況のＳさんが自己資金を用意できるわけでもなく、途方に暮れていたところ、当社のホームページの任意売却の説明をご覧になり、当社へお問合せをされました。
④解決に向けて・・・・・
面談当初、Ｓさんは住宅ローンを２カ月程滞納されており、銀行から督促の連絡がきている状況でした。私たちは、任意売却の説明、銀行から督促状等が届いたら連絡を頂く旨をお伝えさせて頂き、任意売却の準備に取り掛かりました。販売開始をするまで数か月間猶予がありましたので、Ｓさんには、マンションに住み続けながら、お近くで引越し先を探すことに専念して頂きました。そして、面談から数か月が経過した時に、私たちは、債権者にＳさんが任意売却をしたい意向、引越しをされる時に費用がかかるので売却時に引越し費用を捻出できるように債権者との交渉をし、承諾をもらいました。
⑤その後・・・・・
販売開始後、自宅の売却は数か月かかりましたが、連帯保証人の娘さんに迷惑をかけずに無事に売却することができました。Ｓさんは、自宅近くの賃貸マンションに無事引越しすることができ、任意売却後、少し残債が出てしまいましたが、債権者と生活に困らない範囲の支払い額の分割払いで合意することができました。現在、Ｓさんは頑張って支払いをされており、状況を知った娘さんの方も、少しですが援助をされているようです。
