長年勤めていた会社が倒産
大阪市のW様は、結婚を機にマイホームを購入されました。購入当社、W様の会社は業績も良く、年収は右肩上がり。ボーナスも夏と冬にあり、昇給もあった為、年2回ボーナス払いを入れて住宅ローンを組まれました。しかし、業績の良かった会社にも、昨今のコロナの影響が出始め、W様の収入にも打撃が発生。これまで支給されていたボーナスがカット。翌年には給与の減額から始まり、給与支払い遅延、最後には倒産となりました。
ボーナス払いが家計を苦しめる
無収入状態となったW様ですが、月々の住宅ローンの支払いは、これまでの預貯金で支払っておられました。しかし、年2回のボーナス払いが厳しい状況です。そこで銀行に相談をし、支払い方法の変更をされました。ボーナス払いを止め、その分を毎月の支払い額に上乗せするというかたちです。会社倒産後、再就職先を必死で探すW様ですが、思うように進まず、時間ばかりが経っていきます。この間、預貯金がどんどん減っていき、ついには底をつきました。そして、住宅ローンの滞納が始まりました。
裁判所から競売の通知、リースバックで任意売却
ようやく再就職先が決まったころ、裁判所より競売の通知が届きました。驚かれたW様は、任意売却に精通している当社へ、ご相談のご連絡を入れてこられました。W様としては、再就職も決まり、数年後にはある程度の年収が見込める為、買戻し特約を付けたリースバック契約を希望されています。競売まで残された期間が少ない状況ではありましたが、リースバックを承諾して頂ける投資家の方がおられ、無事に成約となりました。W様の再就職先が大手の企業だという事、今後の収入に不安がない事などが安心材料となり、契約を決めて頂けたようです。
任意売却後
任意売却後のW様ですが、奥様のご実家から、買戻しの際に、資金を援助するとのお話が出たとのことです。リースバック契約期間終了後の自宅買戻しを目標に、家族一丸となり、W様はバリバリと働いておられます。W様から「どんなに景気が良くても、ボーナス払いは絶対に入れてはいけない(笑)」と苦言を頂きました。