①営業電話をきっかけに投資用マンションを購入・・・・・
大阪府高槻市のYさんは、有名企業にお勤めされ年収もそこそこある会社員、数年前に勤務中に何度もかかってきた営業電話をきっかけに、投資用マンションを購入されました。購入当時は、独身、お金を使うこともなく貯金をされていました。昨今の景気で銀行にお金を預けているのも意味がないという考えがあったYさんは、興味本位で不動産会社に説明を聞きに行かれました。不動産会社の担当者から「将来、老後も豊かな生活を送るためにも今から投資用の区分マンションを購入された方が良いです」と説明をされ、特に抵抗もなく投資用マンション購入へと至ってしまいました。
②営業マンから勧められるがままに・・・・・
購入することを決められたYさんは、融資を受ける際に営業マンから勧められるがまま、「住宅ローン」での融資を受けて投資用購入を購入されました。本来は、「投資用不動産のローン」を組まなければなりません。しかし、購入から数年後に投資用物件であることが金融機関にバレてしまい、金利が跳ね上がる事態になってしまったのです。
③ローンの返済が苦しくなってくる・・・・・
金利が跳ね上がる事態となってしまったＹさんは、想定していたのより大きく支出が生じるため、資金がショートをしてしまい、ローンの支払いを数回していくうちに月々の返済が苦しいということが現実的になってきたとのことです。日に日に、将来の生活を充実させるために購入した区分マンションが、逆にローンの支払いに関して将来の不安を考えるようになり、仕事も手につかない状態になり弊社へ相談を持ち掛けられました。
④任意売却の提案・・・・・
Yさんは、決して安価ではない、ファミリータイプの物件を投資用物件として購入されており、尚且つサブリース会社が転貸していたため、売却可能額が残債より低く、オーバーローン状態でした。赤字の状態で月々の支払いを継続した場合と任意売却した場合の将来起こりうることを説明させて頂きました。Yさんはのご希望も聞かせて頂き、サブリース解除費用や売却後の債務整理費用を準備して頂くことも視野に入れ、任意売却をされることになりました。時間はかかりましたが、債権者へ粘り強く交渉を行わせて頂き、任意売却をすることができました。
⑤その後・・・・・
任意売却後は、弊社でご紹介させて頂いた弁護士と債務整理の準備を進められています。営業マンから勧められるがままに鵜吞みにして購入されたＹさんは、不動産投資に関して安易に考えていたと反省されています。不動産の購入は、大きな買い物であり、人生を左右するものでありますので、皆さんには、慎重に判断をしていただきたいと思います。
