①家族のためにマイホームを購入するも・・・・・
大阪府守口市のＦさんは、家族が増え、お子さんが大きくなってきたこともあり、１０年程前に新築戸建てを購入しました。家族のためにマイホームを購入した当初は、仕事も順調、家族４人で幸せの日々を過ごしておられました。元々仕事が忙しいＦさんは、帰りも遅く、家事や子育ては奥さんにまかせっきりでした。お子さんが大きくなるに連れて子育ての考え方の違い、仕事ばかりで家庭を見向きもしないＦさんへの不満が徐々に募り、日に日に夫婦喧嘩が増えるようになり、夫婦喧嘩の絶えない日々が続くようになりました。結婚して２０年、Ｆさん夫婦は離婚をすることになり、奥さんは子どもを連れて実家に戻りました。
②子どものために頑張るも・・・・・
離婚後、Ｆさんは、住宅ローンの返済、税金の納付、養育費を支払いするために掛け持ちで仕事を頑張っておられました。子どもと離れた失意の中、身体もきつい中ではありましたが、子どものためにと必死でやりくりをしてましたが、次第に養育費の支払いが少しずつ重荷になり税金を滞納、ついに住宅ローンまで滞納してしまいました。
③もう一つの悩み・・・・・
Ｆさんには、もう一つ悩みがありました・・・当時、住宅ローンの一部は、Ｆさんの父親が連帯保証人となって借り入れをしていたため、親には迷惑をかけたくない。私たちに相談に来られた際は、すでに市役所から税金の滞納による自宅の差押えがされており、住宅ローンは滞納３カ月という状況でした。その事もあり、連帯保証人になってくれた父親の事が心配だったのです。私たちは、Ｆさんの状況を把握し、希望をお聞きしてＦさんと任意売却を進めることになりました。
④解決に向けて・・・・・
Ｆさんは住宅ローンをすでに３カ月程滞納されており、市役所からの自宅の差押えの状況でしたので、すぐに市役所と銀行にＦさんが任意売却をしたい旨をお伝えし、延滞税や遅延損害金が膨らむ前に最短で販売活動を行いました。売却後のＦさんの引越し先をどうするかという問題はありましたが、実家に戻ることを両親が了承してくれているとのことでしたので、売却後直ぐに引越しができるように、少しずつ引越しの準備をして頂きました。自宅の方は、売買価格が周辺相場より少し安いこと、たまたま学区内で探されていた方を地元の業者より紹介があり、無事に売却をすることができました。
⑤その後・・・・・
任意売却後、税金を含め少し残債が出てしまいましたが、債権者と生活に困らない範囲の支払い額の分割払いで合意、市役所とも延滞税を分割払いで合意することができ、Ｆさんは、頑張って支払いをされています。
