①ある日突然・・・・・
大阪府東大阪市に住むＨさんは、結婚以来、夫婦別会計で２０年以上の結婚生活を過ごしてきました。Ｈさんは、今までご主人から生活費をもらう形で家計のやりくりをして２人の子供を立派に育ててきました。Ｈさんのご主人は一部上場企業に勤めておられ、Ｈさんは専業主婦として何不自由なく過ごしてきました。そのため、Ｈさんはご主人の収入状況や生活費以外の収入の使い道を全く把握していませんでした。ところが、ある日突然、今まで何事もなく、平穏無事だったHさんの自宅に銀行から「期限の利益の喪失予告通知」が届きました。
②知らされた真実・・・・・
予告通知を目にしたＨさんは、何が起こっているのか状況が把握出来ませんでした。直ぐにＨさんが、銀行に問い合わせてみると銀行の担当者から思いがけない事を告げられたのです・・・・・「住宅ローンが6カ月滞納になっています。１週間以内に滞納分の支払いがない場合は、ローンの残債を一括で支払わなければならない」という内容でした。なんと、Ｈさんのご主人は、6カ月も住宅ローンを滞納していたのです。Ｈさんが、ご主人に滞納していた理由を問いただすと、実はＨさんのご主人は１年程まえに会社をリストラされクビになっていたのです。ご主人は、Ｈさんよりも年上でプライドが高かったためなかなかリストラされたことをＨさんに言えなかったそうです。ご主人は、就職活動をしましたが、なかなか決まらない状況が続き、貯金も底を尽き、住宅ローンの滞納が始まってしまったのでした。
③弊社との出会い、Hさんの希望・・・・・
ご主人に真実を知らされ、相談もできないＨさんは、信頼の置ける友人に相談をされました。友人がインターネット等で色々と調べてくれたことで任意売却という方法があることを知られて、弊社にお問い合わせを頂きました。早速、私たちはＨさん、ご主人と面談をさせて頂きました。Ｈさん、ご主人に状況、希望等をヒアリングさせて頂き、任意売却のメリット、デメリットを説明させて頂きました。Ｈさんは、今のままではローンの支払いは困難であることから任意売却を進めて頂きたいとのことでした。
④売却に向けて・・・・・
私たちは、Ｈさんのご主人が任意売却を希望されていることを債権者にお伝えし、物件の査定に取り掛かりました。すると、Ｈさんのご自宅は、ローンの残債よりも売却額の方が高いアンダーローンの状態でした。そのため、早速、任意売却に取り掛かりました。しかし、売却後のＨさん夫婦の引越し先をどうするかという問題はありました・・・・・売却後直ぐに引越しができるように私たちは、Hさんの住む部屋を探すお手伝いをさせて頂き、Hさんには、少しずつ引越しの準備をして頂きました。自宅の方は、立地が良かったこと、自宅の状態が良かったこともあり、販売から１ヶ月ぐらいで無事に売却をすることができ、ローンの残債を一括返済することができました。
⑤その後・・・・・
無事に任意売却できたHさんは、一時は離婚まで考えておられましたが、今は引越し先でご主人と平穏に生活をされています。
